資源マネージメント研究室とは?
現代の世の中では鉄や銅といった金属資源は欠かせません。あなたが持っているスマートフォンや車のバッテリーなどありとあらゆるところでこうした金属は使用されています。
しかしながら社会の成長に伴ってこうした金属の需要も増え、掘れるところはほとんど掘りつくしてしまったのが現状です。残されているのは、地下深くの危険な場所かほんのわずかしか金属が含まれていない低濃集の場所しかありません。こうした場所でも安全に、採算性のある開発を行うため鉱山操業の自動化が必要です。
このような背景のもと、我々資源マネージメント研究室では採鉱工学に情報工学を組み合わせたSmart Miningをテーマに研究を進めています。
教授 川村洋平
低濃集・深部化が進む鉱山開発において効率性および安全性の向上は急務であり,その実現のための新技術開発が加速しています。また,2050年の目標である“ゼロエミッション鉱山操業”の流れも後押しして他分野との融合複合が不可避な状況となっており、その中でも情報工学との融合であるSmart Mining (Mining 4.0)が鉱業に新たな可能性を与えています。さらにそのSmart Miningの中核技術としてマルチモーダルセンシングやデジタル・ツインがますます重要となると考えられます。これらの技術群は効果的なインターフェースとしてPhysical WorldとCyber Worldを繋ぎ,鉱山操業を“見える化”することにより効率性,安全性の向上に貢献するでしょう。このような社会背景のもと,当研究室ではSmart MiningおよびSmart Constructionに 資する技術群を開発・社会実装しております。
川村洋平
北大資源卒
筑波大学、Curtin大学、秋田大学をへて2021年夏から北大に